【特殊用紙】日本酒ラベル……他社で断られた合成紙への印刷

目次

【特殊用紙】日本酒ラベル……他社で断られた合成紙への印刷

窓口にいらしたお客様から、

「他社で断られた耐水紙に印刷してもらえませんか」

とのご依頼をいただきました。
お話を伺いましたが、他社では印刷機に詰まりが発生するために断られてしまったそうです。

他の印刷会社では対応できなかった特殊用紙への印刷という難しい内容です。

制作の手順

  1. 用紙の素材構成と特性を確認します
  2. テスト印刷と条件出しを実施します
  3. 本印刷を行ない、品質を確認します
  4. 仕上げ作業(断裁)を行ないます

完成写真

1枚の用紙に2種類のサイズが割り付けられていました
紙厚も薄めで透けています
断裁仕上げ済み完成版

特殊用紙の特徴と課題

お持ちいただいた用紙は、和紙と樹脂が貼り合わされた複合素材でした。

表面が和紙で繊維質でザラザラした質感、
裏面が合成紙でツルツルしていて静電気が起きやすい構造です。
印刷は表の和紙面にのみ可能です。

裏側がツルツルの合成紙です

なぜ静電気が印刷トラブルの原因になるかご存知ですか。

印刷機は用紙に対して正しい位置に印刷するために
ローラーとガイドで精密に用紙を搬送します。
ところが静電気が発生すると、用紙同士がくっついたり
搬送経路で用紙の角度や速度が微妙に狂ったりして、
印刷場所がズレたり経路での紙詰まりが起こります。

なので今回は、印刷速度や温度などの最適設定を見つける必要がありました。

印刷機設定の調整

用紙の厚みと素材特性を機械に入力し、
搬送速度、定着温度、圧力などの細かな調整を行ないます。

条件出しに多少時間はかかりましたが、
何度かテスト印刷を重ねることで最適な設定を見つけることができました。

設定が決まってしまえば、印刷自体はすぐに完成します。

キレイに印刷できました。

お客様サービス

実は、当初は断裁仕上げをするつもりはありませんでした。
「日本酒のラベル貼りはメーカーにお願いする」と聞いていたため、
そちらで対応してくれるのだろうと考えていたためです。

ところが商品をお引き取りの際にお話をうかがっていたところ、
「仕上げは自分でカッターで切る予定です」とおっしゃいました。

カッターでの手切りは手間がかかって大変でしょうと、
仕上げ断裁をサービスで追加させていただきました。

始めは遠慮されていましたが、当社の断裁機はこのためにあるんです!

スピーディかつキレイに仕上げることができ、とても喜んでいただけました。

詳細

用紙:ハイティアーユポ(和紙・合成紙複合素材(お客様支給))
印刷:片面カラー印刷
仕上げ:断裁加工(サービス追加)

実納期

設定調整・テスト印刷:半日
本印刷・仕上げ:半日

お客様の声

後日、Googleクチコミにて高評価(☆☆☆☆☆)をいただきました

寺崎浩一様

日本酒のラベル作成をお願いしました。耐水紙の扱いにくい紙への印刷でしたが、快く引き受けてくださりとても助かりました!仕上がりもサービスもスピードも価格も満足です。また機会があればお願いします。印刷関係で困ったことがあれば一度キンキさんに相談することをお勧めします!

このようなお言葉をいただけて、こちらもうれしい限りです。
技術的に困難な案件でもできるだけ対応させていただきます。

他社で対応できないと言われた印刷物でも、まずはお気軽にご相談ください。


ご依頼・ご質問・お見積りなどお気軽にご相談ください

メールフォーム


公式LINE


電話


友だち追加

072-270-0251
受付時間 平日9時〜17時


目次